2病棟このページを印刷する - 2病棟

病棟の特徴

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 病棟はMFICU(母体・胎児集中治療室)6床とレディース病棟54床(LDR含)による構成となっており、産婦人科と小児科の患者を中心として他科の患者さんも受け入れています。

 平成22年9月に佐賀県唯一の総合周産期母子医療センターの指定を受けました。平成29年からドクターヘリ搬送の受入れを開始しています。産婦人科では、県内外からハイリスクな妊産褥婦を受入れ、羊水還流・羊水補充、胎児採血など先駆的医療・看護を提供しています。母体搬送は年間約160件、分娩件数は年間約600件でありその半数は帝王切開となっていて、帝王切開数の約 50%は緊急帝王切開です。多胎(双子以上)の妊婦は年間50人くらいの入院があります。その他にも普通分娩も対応しており、令和3年からは無痛分娩も開始しました。

 地域においての活動は、助産師がプレママパパサロン、思春期出前講座に出向いたり、小児科では医療的介入を必要としている小児の在宅支援システム(レスパイト)入院を受け入れています。

 教育面では、県内の看護学生・助産師学生を年間約190名受け入れ、さらに講師としても教育活動を行っています。

看護の概要

1)看護方式

 固定チームナーシング・一部機能別
 

2)看護の特徴

 病棟スタッフが外来で勤務しているため、ハイリスク妊婦に対しては妊娠期の受診時から分娩後まで受け持ちを継続します。MSW、臨床心理士と共に分娩後の退院を見据えた介入を行い、切れ目のない支援「つなぐ」として市町と連携を取っています。
 また、赤ちゃんがNICUへ入院するケースも多いですが、患者さんが安心して過ごせるようNICUと連携し不安の軽減と身体のケアに力を入れています。
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3)スタッフ教育

 当病棟では、新人助産師・看護師教育について、日本看護協会のクリニカルラダーと国立病院機構のACTyナースVer2のラダーレベルを基に、独自の指導計画を作成しました。難易度を考え段階を踏まえた教育計画であり、月毎に目標を設定し病棟全体で教育を行っています。
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 また、アドバンス助産師の育成にも取り組むことで、助産師のモチベーションの向上と診療報酬への貢献とつながっています。

 近年・近県の災害に関する知識の共有と災害行動の質の向上を目指し、マニュアルを見直し、自部署で作成したアクションカードを使用して、災害時対応シミュレーションを実施しています。その他にも、新生児蘇生法や母乳育児に関する学習会を開催し、周産期センターとして統一した看護と質の向上に努めています。